第一章

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ザッ、ザッ、ザッ   ふと何処からか足音が聞こえる 私は『来た』と思った 私は静かに辺りを見渡した すると   「おや…久しぶりに来てみれば先客ですか…」   目の前にたっていたのは、燕尾服を着た男だった   「貴方こそ誰…? あぁ…読めたわ…悪魔ね」   私は欠かさず相手の過去を見た 大体の事は把握し、すました顔で相手を見ると相手…いや悪魔は驚いた顔をした   「ほぅ…私の正体が瞬時に分かる者には初めて出会いました… で、貴女は何者ですか?」   あくまで落ち着いた雰囲気で話す悪魔 私は悪魔に背後にある扉を指差し 「私はただの人間よ ただ、くだらない家系によって不思議な力を手に入れただけ… 後ろの扉は、私の住む洋館の地下室に繋がっているわ…」   と説明をした
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