瞼の奥で

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パンク少年の好みも 良く解らないので 時期的にはまだ早かったけど 新作で春物の 藍色のワンピースを勧めてみた。 値段は2万9000円 安くない。 私は顔色を伺いながら 「一番の新作なんです。 どうですか?」 って聞くと 「こういうのが好きなの?」 って、彼は聞き返してきた。 私は、咄嗟に 「そうですね~…。 高いから買えないけど… 春物で少し早いけど 新作ワンピースっていう アイテムにも弱いし 藍色も好きですし…。」 って、 私情を話していた。 「…一回着てみて。」 彼は無表情に言った。
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