‡第4章‡

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       1 「俺は、桜庭 王位。 あんたの名前は?」  少年と、肩を並べて歩きながら、ミノリが少しぶっきらぼうに聞いた。  ミノリは、泥まみれになっている。その原因が、この少年に無いとは言えない。  しかし、少年のほうは、そんなことを全く気にした様子はなく、朗らかに言った。 「ああ。 俺は、ワカサ ツヨシって言うんだ。 よろしくな!」 「ワカサ・・・・・・?」 「ああ。 若い桜って書いて、ワカサって言うんだよ!」
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