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「俺は、桜庭 王位。
あんたの名前は?」
少年と、肩を並べて歩きながら、ミノリが少しぶっきらぼうに聞いた。
ミノリは、泥まみれになっている。その原因が、この少年に無いとは言えない。
しかし、少年のほうは、そんなことを全く気にした様子はなく、朗らかに言った。
「ああ。
俺は、ワカサ ツヨシって言うんだ。
よろしくな!」
「ワカサ・・・・・・?」
「ああ。
若い桜って書いて、ワカサって言うんだよ!」
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