‡第4章‡

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       2  ミノリは、枝垂れ桜を初めて見た。  ミノリが見慣れている桜とは趣の違う、枝垂れ桜の咲きっぷりに、内心で感嘆した。  だが、これでも、まだ七分咲きといったところだろうか。  満開になれば、さぞ堂々とした姿になることだろう。 「これが、神様なのか?」  ミノリが、桜を見ながら、聞いた。 「ああ、そうだよ!」  そこで、ミノリがふと思い出した。 「桜神って、子供の姿をしてるって聞いたぜ?」
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