‡序章‡

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 まるで、窓に映る自分の姿を見たくはない、とでもいうように。  何とかしなければ!  ミノリは、右手首の内側にある、不思議な形をした赤紫色の痣を見ながら、そう思った。  それは、使命感にも似た、強い念いだった。  ミノリの右手首には、円の中に、稲妻かSの字のようにも見える線を3つ、風車の羽のように配した痣があった。  自然に出来たとは思えない、奇怪な痣だった・・・・・・。
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