‡第3章‡

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「そういやあ、今年は“桜神”様んとこの桜、咲いてるのかい? まだ雪が、かなり残ってるけど・・・・・・」  春樹が、少し不安そうに問い掛ける。  確かに、この時期に、桜なんか咲いてるんだろうか?と、ミノリも思った。  平野部でも、まだ咲いていないのに。こんなに寒い山の中で、咲いているとは思えなかった。  だが、雅絵はにこやかに言った。 「ああ。大丈夫だよ! 3日後には、ちょうど咲いてる頃だよ」
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