‡第3章‡

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 どうやら、ミノリのよく知っている桜とは、種類が違うらしい。  まあ、桜神様とかの桜だから、特別な力があるのかも知れないけど。ミノリは若干、皮肉を込めて、そう思った。  その時、佳乃が、ミノリに声を掛けた。 「ミノリ! あんたも早く、自分の荷物を部屋に持って行っときなさい!」  ミノリは、これからの退屈な5日間のことを思い、憂鬱な気分になりながらも、母親の言葉に従った。
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