‡第3章‡

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       3  ミノリは、自分に宛てがわれた部屋に荷物を置くと、次に何をしていいのか分からず、途方に暮れた。  退屈な5日間は、もう既に始まっていたのだ。  ポータブル型のゲーム機を持って来ようとしたら、春樹に止められてしまった。  ミノリの父親は、この田舎で、父親のイメージにある子供らしさを、ミノリに期待しているようだった。  つまり、外に飛び出して、野や山を駆け回り、泥まみれになることを期待しているらしい。
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