‡第3章‡

26/33
前へ
/300ページ
次へ
 そういえば、この道は、どうやら誰かが頻繁に、足を踏み入れているような、そんな痕跡が見られる。  こんな所に、いったい誰が、やって来るんだろう?  ミノリは、そう思ったが、そのことを深く考えることはなかった。  それよりも、目的があるわけでも無いのに、こんな所で汗だくになっている自分の思い付きが、子供っぽくて、馬鹿馬鹿しくなってきていた。  もう帰ろうか、と迷い始める。  元々、この先に行っても目的があるわけではない。
/300ページ

最初のコメントを投稿しよう!

188人が本棚に入れています
本棚に追加