‡第3章‡

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 いくら村人とはいえ、これほど状態の悪い道で、年寄りがミノリよりも速く歩けるとは思えない。  じゃあ、いったい誰なんだ!?  ミノリは、不安にかられ、歩調を速めた。  しかし、足音は、まだついてくる。  俺に用があるんだろうか?と、ミノリは思った。  だが、ミノリには、この村に親しい友人などいやしない。  歩調を、わざと緩めてみる。  すると、やはりその足音も、歩調を緩めた。
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