‡第3章‡

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 引き返す勇気が無いなら、このまま進んで行くしかない。  道は、一本道だが、曲がりくねっている。  先が、木々に隠れて分からなくなっている箇所が、いくつもあった。  もし、後ろにいる何者かの、視界から見えなくなった所で駆け出せば、一気に引き離すことが出来るかも知れない。  引き離せば、諦めるんじゃ?ミノリは、半ば祈るような気持ちで、そう考えた。
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