第2話 俺の適応力のすばらしさに自分で驚く今日このごろ……。

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さて、俺は全く見覚えがない所に来てしまったわけだが……。 「ここどこ……?」 俺は周りの見慣れていない家具などが珍しいので見回している。 「ここは私の部屋です」 目の前の金髪で、紺色が基調の魔女っぽい服を着ている整った顔立ちをしている女性が俺に向かって言ってきた。 「驚きませんのね?」 「いや、内心バクバクしてる」 確かに女子特有の甘ったるい匂いがするな。 さて、質問タイムだ。 「あんた誰だ? なんで俺はここにいるんだ?」 俺は自分の着ているクリーム色のセーターのシワを直しながら聞いた。 「私の名前はフィアルーン=アシュフォード。ルーンって呼んでください」 フィアルーン=アシュフォード……。 少なくとも日本人じゃないな。 てか、普通に日本語通じてるじゃん。 「じゃあ、ルーン。何で俺はここにいるんだ?」
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