第2話 俺の適応力のすばらしさに自分で驚く今日このごろ……。

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「いや、何でもない。気にするな。それより何で俺をこの世界に召喚した?」 ヤッパリ召喚された理由知りたいじゃん。 てか帰れるんだろうな……。 「いえ。私はただあなたの世界の住人とお話したかったんですよ。しかし、こっちから行く術はありません。ですから、召喚しようと思ったんです。そしたらたまたまあなたの耳に私の声が届いてしまってこうなったのです」 なるほどな。俺はたまたま運が悪かっただけか。 『あなたは選ばれた人間なのです』とかなんとか言われるの期待しちまったじゃねぇか。てか呪文かなんかで"汝選ばれし者なり"って言ってたような……。 まぁそれは置いといて……。 「あんたの気まぐれで召喚しといて帰れないってオチはないだろうな……?」 やっぱり問題は元の世界に帰れるかどうかだな。まぁ、召喚の仕方はわかっていて帰し方がわからないってのはないだろ……。
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