1222人が本棚に入れています
本棚に追加
「おばさーん! 焼きそばパン一つ!」
この天パ野郎は図々しくも頑張って働いている白いエプロン、三角巾をしたおばさんにパンを取れみたいなことを言いやがった。
自分でとれよこの野郎。
「はいよ」
おばさんは笑顔で拓海に焼きそばパンを渡していた。
裏では何考えてるんだろうな……。
俺はいい奴だから……、
何? 自分でいい奴とか言うなって? ごめん調子こいた……。
なんて言うと思ったかブァーカ!
ごめん……。
とりあえず俺は自分でカレーパンをカウンターからとり120円と一緒におばさんに渡した。
「これください」
おばさんは金を受け取った。
「はいよ。持ってっていいよ」
俺はカレーパンを持って拓海が座ってるテーブルに向かった。
天パ野郎は生意気にも俺が来る前にパンを食ってやがる。
あぁ、テーブルに焼きそばが落ちてるじゃねーか……。
とりあえず俺は拓海の向かいの椅子に座ってパンの袋をあけた。
最初のコメントを投稿しよう!