第1話 プロロロロ~グ

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いやー。この天パ野郎……。 むちゃくちゃ食べ方きたねぇ……。 食堂には他にも生徒がいっぱいいるし、テーブルも広いから八人ぐらい座れる。 まぁ、俺の隣にも天パ野郎の隣にも人がいるわけで……。 「伊藤君汚いっ!」 伊藤君の隣は女子が座っていた。 ちなみに俺は袋から食べる部分だけだして綺麗に食べてる。 「わふぃ。ふふはへふ」 「食べてからしゃべりなさいよ汚いわねぇ」 拓海は多分『わりぃ、すぐ食べる』って言いたかったんだろうな……。 何でわかるかって? そりゃあ何年も一緒にいりゃわかる。 拓海はパン全部を口に突っ込み水を飲んで流しこんで一息ついた。 「修也。飯食ったらバスケしにいくべ?」 「いいよ」 俺はカレーパンを一切れずつ食べながらそっけなく答えた。 俺が食べてる間は拓海にテーブルを綺麗になるまで掃除させていた。
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