第1話 プロロロロ~グ

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それから10分くらいで俺はパンを食い終わった。 俺はゆっくり食べるタイプだからな。 焼きそば天パ野郎の拓海は水拭きしたテーブルを乾いた雑巾で拭いている。 てか拭かせている。 「早くしろ屑が」 俺はテーブルを拭いている拓海に冷たく暴言を言い放った。 「ひどくね?」 そう言いながらも拓海はさっさと掃除を終わらせていた。 「よし、いくか!」 拓海はダッシュで色んな人を集めに行った。 俺はゆっくり歩いている。 廊下には誰もいない。 なぜか誰もいない。 "聞こえますか?" !? 廊下を歩いているといきなり耳元…… ていうか脳に直接語りかけてくるような女性の声が聞こえた。 こんな冷静に言ってはいるが内心バクバクしてて冷や汗ダラダラである。 俺はふと周りを見回してみたがやはり誰もいない。 「気のせいか……」 俺はまぁいいかと思ってそのまま体育館に直行した。
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