第1話 プロロロロ~グ

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「俺らからボールな」 そう言って拓海は俺にボールをパスしてきた。 よしっ、ここは格好良くスリーを決めてやるか。 俺がスリーポイントを決めようと構えた瞬間、 "我が声に耳をがだっ! あっ…… 噛んじゃいました……。またやり直しですぅ~" またあの声が俺の頭の中で響いた。 なんか今回は失敗したようだ。 てかさっきから誰よ……。 「おい! 修也! あぶねぇ!!」 俺がぼうっとしていると突然必死な拓海の声が聞こえた。 拓海の声で我に帰った俺の目の前にはゴリマッチョが迫っている。 あ、俺死んだ? そう思った瞬間、俺の体は宙を舞っていた。 そしてそのまま体育館のステージの下にある物置的なところに突っ込んだ。 メチャクチャいてぇ……。 ズキズキする頭を抑えるとヌルッとした感触がある。
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