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「恐らくな。たっぷりと悪夢を見せつけてやったからやつの精神はボロボロなはずだ。言葉で洗脳なんて容易いと思うぜ。」
とナイアルラトホテップが答えた。
「それじゃ私の新しい契約者いや、駒を迎えに行きましょう。」
深夜。空が漆黒に覆われる時間。
今日は満月がでる日でもある。
クトゥルーは小恋がいる2階の部屋の窓の鍵を開けた。
鍵が掛かっているはずなのだがいともそれは簡単に解除された。
「誰?」
深夜の時間帯だというのに小恋はまだ起きていた。
小恋「貴女は…この前路地裏にいた…」
満月の光に照らされたクトゥルーは小恋にはまさしく美しいとしか感じられなかった。
「私はクトゥルー。深き者共が守護する海底都市ルルイエより蘇った海の邪神…月島 小恋…ネクロノミコンに魅入られた貴女を迎えに来たわ…」
「貴女は泣いている…そして、心の奥底で憎んでいる…朝倉姉妹も、雪月花の他のメンバーも、白河 ななかも、天枷 美夏も…そして、誰よりも桜内 義之を憎んでいる…」
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