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クトゥルー「憎しみを断ち切る方法は1つ…貴女の手で、全てを葬り去ることよ…そして、貴女にはそれを成す力も理由もある…」
クトゥルーが静かに私に語りかけてきた。
普通の人から見たら全てを葬りさるなんてことおかしいと思う。
でも私はもう以前の私ではなくなっていたのかもしれない。
正常な考えなんて出来ていなかったと思う。
もう夢と現実との区別がつかなかったのかもしれない。
今のクトゥルーは私にとっては天使のような存在だった。
クトゥルーの言う通りにすれば私は苦しい思いをせずにすむと思ったから。
だから私はネクロノミコンを手にし詠唱した。
「私と契約するがいい。月島小恋…」
「うん!」
私はクトゥルーと契約を交わし…
「魔道書ネクロノミコン…我、クトゥルーが契約者、月島 小恋…汝に求む、この身に渦巻く海の魔力を以て、今、我等は1つとならん…!」
その瞬間ネクロノミコンは黒い光を放ち私の身体の中に吸収されていった。
「クトゥルーの言う通りよ。
私がこんなに苦しいのは義之のせいよ。」
「義之が私に振り向いてくれないから私がこんな思いをするんだわ。」
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