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「ふん…これで終了か………」
赤黒く光る銃を携えて、少年は視線を降ろした。
足元には、蛙の様な顔をした骸が数多く打ち捨てられている。
「低脳なインスマス面如きが、俺を阻むな……!!」
それを見下ろす少年の目は、まるで路上に無造作ゴミを見るかの様に冷たい響きと嫌悪感を持っていた………
「焔、指令だ。」
少年の傍らに立つ長身の青年は、慣れた手つきで端末を操作して少年に見せる。
「……了解。直ちに現地に直行する……」
少年は内容を理解したと思うと、直ちに立ち上がる。
「行くぞクトゥグア。奴等にこの世界に居場所など無い事を思い知らせてくれる……!!」
黒真珠の如き瞳に憎悪の輝きを宿しながら、少年は空を見上げ続けた………
(そうだ……俺が戦わねば!さもなければ、世界は………!!)
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