桜と二人

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良く晴れた休日の午後。 二人は立ったまま、満開に咲き乱れた桜を見ていた。 風に吹かれ、はらりはらりと花びらが舞い散る。 「キレイね」 「そうだね」 「ずっと見られたらいいね」 「うん」 「来年も再来年もその次の年もずっと……」 「うん。二人で一緒に」 椋は紗希の肩を抱き寄せる。 反対の手にはエンゲージリングの入った箱が握られていた。
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