嗚呼、美しくも

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<アッシュ side>   嗚呼、悪魔でありながら、   不浄でありながら、貴方は 「こんにちわ、セバスチャンさん」 「いらっしゃいませ、アッシュさん」 にこりと微笑み挨拶を交わす、私とセバスチャン いつ見ても美しい、人 「今日はどのようなご用件で起こしに?」 「今日はセバスチャンさんと執事同士、お茶などと思いまして」 美味しい茶葉持って来たんです、と更に微笑めばセバスチャンはすまなさそうに笑う 「すいません、まだ仕事が残っていますので」 「おや、それは残念ですね。田中さんと待っててもいいですか?」 「ええ、それでよろしければ」 そう笑ってセバスチャンは仕事に戻っていく こうしてセバスチャンを誘うのはもう何度目になるだろう、彼を待つ事は少なくはない 私はいつも田中さんとお茶をする部屋に移動する その途中ファントムファイヴ現当主、シエル様と出くわした ここは彼の屋敷で居ても当然なんでしょうけど、ああ、 「陛下の...」 「こんにちは、シエル様」 「今日は陛下からの手紙を?」 「いいえ、今日わお暇を頂いていますから」 彼は首を傾げた 私が来てる事は最近知りましたし、陛下の使い以外に来る理由は彼は知らない 「今日はセバスチャンさんをお茶のお誘いに」 ふふ、と笑って言えば彼の眉間に皺ができる 「それでセバスチャンは?」 「忙しいようなので一段落した後に」 「セバスチャンにはあまりの客を待たせるなと言っておく」 失礼する、と横を通り過ぎる 彼の言葉にセバスチャンは自分の物だと、言われているように感じた 本当にそうなのか、それともただの私の嫉妬か 「お待たせしました」 「いえ、急に来た私が悪いんです」  
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