my memory

エピローグ

「ぅぅ･･･！痛い…!!」
今までに体験した事のない痛み。
言葉では言い表せない程の痛みが私を襲う。
かなり寒くて暖房を一番強くしてもらい、それでも寒くて痛くて私は何もかもが一瞬どうでも良くなってしまった。

「しっかりして!!貴女お母さんになるのよ!!」
看護師さんの言葉に我に返った。
（そうだった、私の赤ちゃん･･･）
一層激しさを増す痛みの中看護師さんの言葉に合わせていきむ。

何時間立っただろう、急にお腹がすっきりして、大きな泣き声がした。

体中から汗が一気に吹き出る。水を頭からかぶったようだった。

「元気な男の子ですよ」
看護師さんが綺麗にしてくれた赤ちゃんを毛布にくるんで連れて来てくれた。