プロローグ 朝

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「お父さーん、おはよう。朝ご飯出来てるよー」 娘の声で、僕は眠い目をこすりながらベッドから起き上がる。 「おはよう。すぐ行くよ」 僕はそう言うと顔を洗ってリビングに向かう。 テーブルにはトーストとスクランブルエッグが置いてある。 「はい、紅茶だよ」 小百合が左手で杖をつきながらカップを運んでくる。 小百合は僕の一人娘だ。
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