第一章 水谷良朗・高校一年

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 だからグサッと来た……図星だったんだ。  確かにそうかも知れねぇ……俺は、結局のトコなんでも中途半端で、何やっても上手く行かないとスグに放り出している。  だから、夢中になる前にヤメちまう。  もちろん、そんなワケだから夢中になれるモノになんか巡り合う事も出来ない。  そう考えると、せっかく楽しめる何かがあるのに、全部スルーしてる俺に少しだけムカッ腹が立つ。  そう考えた時、俺は思った。  何か、熱くなれる物が欲しい。  好きな事を胸張ってやれる俺でありたい。  ……けど……。  結局……さ?、俺に心から夢中になれそうなヤツって、あんの?。  そんなモンがあるなら、最初からソレに夢中になってる筈だしなぁ……。
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