第一章 水谷良朗・高校一年

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 なんで俺はこんなに山本が気になるんだ?。  つーか? なんで山本?。  もっと、カワイイ子とかいるし?。  俺に言ったセリフだって、別に山本以外のヤツが俺へと言いそうだしさ?。  なんか、俺が山本を意識するのって、まともな理由がねぇ……。  カワイイって程の顔でもないし?、そもそも俺の好みからも外れている。  ……なのに。  あの言葉を耳にしてから……俺は、山本がどうにも気になって気になって仕方がない。  これが恋なのかは分からない……つーか、そうじゃないと思いたい。  でも……だけど。  単なる偶然で、山本と話をする事が出来た時、俺の胸は無駄に高鳴った。
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