~始まり~
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これで兄がいたらどんなにイイコトだろう。 私はそう思った。 私の兄は、私が五歳の時に出て行ったらしい。 歳の離れた兄だったから、幼い私が、誰よりも可愛かったらしい。 いつも、この河川敷に私を連れてっては、遊んでいたらしい。 私は、小さかったので、覚えてない。
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