451人が本棚に入れています
本棚に追加
/41ページ
「んなドラマみてェな事、ある訳ねェだろ」
ゴリラでの攻撃により右頬に強烈な一撃を食らった土方は右頬を右手で撫でながら、だるそうに答えた。
そこに沖田も同意する。
「そーですぜィ。そんな簡単にドラマティックな展開になる訳ねェでしょう。
それにドラマみたいな展開なら土方さんが殺されるみたいなのにしてくだせェ。ほら、火サスチックに」
「何勝手に俺が殺される展開にしてんだァァァァァァ!!!!」
土方と沖田に妙は眉を寄せて不満そうにした。
後ろの九兵衛と神楽も同じような顔をしている。
「えー…そうかしら?」
「お妙さァん!俺はそうは思いませんよ!
ドラマみたいな展開といえば、俺とお妙さんの出会いが良い例でぶはァァァァァァ!!!!」
「ゴリラに同意されても嬉しくねーんだよ。
テメェは大人しく『ウホウホ』言ってろ」
締め上げられていたゴリラ、もとい近藤がパッと目を見開いて妙に同意すると同時に天井に投げ付けられた。
いまだに倒れる桂と長谷川を介抱しながら土方は天井に顔を突っ込ませる近藤を可哀想なモノを見る目で見つめていた。
最初のコメントを投稿しよう!