高校三年生

4/5
前へ
/46ページ
次へ
約二年、あんなに大好きだったじいちゃんとあまり会話もしていなかった。 入院の話を聞いてすぐに見舞いに行ったが、久しぶりに見たじいちゃんは昔のようなじいちゃんでは無かった。 顔は痩け、肌の色は土色に。 そう、「病人」の姿そのものだった。 その年の正月に会ったときと比べると、まるで別人だった。 俺は悲しくなり、会話をしたいのに、何故か殆どできなかった。
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

27人が本棚に入れています
本棚に追加