32人が本棚に入れています
本棚に追加
渚「朋也君…ですか?…」
朋也「ああ、俺だ。一体どうしたんだ?職場にかけてくるなんて珍しいな…」
渚「大変なんです…」
朋也「どうした?汐に何かあったのか?」
渚「いえ、そういうわけではないんですけど…」
朋也「?」
渚「変な人が、家の周りを彷徨いてて…」
朋也「セールスか何かじゃないのか?」
渚「いえ、それが…窓から覗いてくるんです…」
朋也「何!?一体どんな奴だ?」
渚「顔はよく見えませんでしたが、黒い髪のスーツを着た男の人でした。」
朋也「わかった!もう少しで仕事も終わる。すぐに帰るから、ちゃんと戸締りして汐の側にいてやってくれ!」
渚「わかりました…でも、お仕事はきちんと終わらせてから帰って来て下さいね…」
朋也「ああ、わかってるさ…気を付けろよ!」
渚「はい…」
ガチャッ…ツー…ツー…ツー…
(クソッ!一体誰だ!?渚と汐に手ぇ出しやがったら許さねえぞ…)
同僚A「どうした?何か顔色悪いぞ?」
朋也「え?あ、いや、何でもないッスよ…」
同僚B「何だ?奥さんに叱られたのか?」
朋也「…まあ、そんなところッス…」
同僚C「まあ、若いうちは色々あるだろうけど、頑張んな」
朋也「はぁ…」
同僚との会話に適当に相槌を打ちながら、早く定時にならないかと時計を見ていた…
最初のコメントを投稿しよう!