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~車内にて~
芳野「お前のその様子、悩みの原因は夫婦喧嘩どころではないだろう?俺で良ければ力になるが…」
朋也「流石ッスね。でも、これは俺達の問題ッスから…」
芳野「そうか…(事は更に深刻な事態と言うことか…離婚もあり得るやも知れん…いや、汐ちゃんがいるから、別居という可能性も…ならばどうする?俺にしてやれることは無いのか…何か…出来ることは…)」
朋也「あの、芳野さん?」
芳野「ん?」
朋也「ここで良いです。ありがとうございました。」
芳野「しかしお前の家はまだ…」
朋也「いえ、少し考えたいこともあるので…」
芳野「そうか…ならば、俺は、ここでお前の為に歌を唄おう。俺にはそれしかしてやれない…いや、俺には唄うことしかできない」
朋也「はぁ…」
芳野「さあ、行け!岡崎!きっちりケジメ着けてこい!!」
朋也「ういっス!」
車を降りた俺の耳には、道端で熱唱する芳野祐介の声がいつまでも、いつまでも響いていた…
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