第八章~気付いた想い~

3/4
前へ
/42ページ
次へ
そう呟くように言うと、突然“バシンッ”と頬を叩かれた。 桃「迷惑なら助けにいかないし!泣いたりなんかしない!二人の気持ち、知りもしないで勝手な事言うな!」 そう怒鳴るとガシッと腕を掴まれた。 桃「行くよ、ノッキー!」 恥「へ?あ、ちょっ!」 そのまま引きずられるように連れていかれた。後ろから『頑張れよ~』と応援する大将の声が聞こえた。 緑「到着!」 黄「はい、中に入って!」 恥「ええっ!?」 羞恥心の楽屋前。走ったせいで息も上がり少し休憩していると、有無を言わさず中に入れられた。そこには、剛にぃと雄ちゃんだけがいた。 桃「じゃ、後は若い者に任せて♪」 恥「え?ちょっと!」 僕が止める前に帰ってしまった三人。おずおずと振り返ると、此方をずっと見つめてる二人。居たたまれなくて出ようと扉の取っ手を掴む。 心「ノック!逃げないで…」 羞「俺達の話し聞いて…」 恥「あ…の…//」 出て行こうとした僕に抱き着いてきた二人。耳元で囁くように言われて身動きが取れなかった。 心「俺達ね…ノックが大好きなんだ…」 恥「へ?//」 突然の告白に驚いて二人を見る。そこには真剣な眼差しの二人がいた。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

113人が本棚に入れています
本棚に追加