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「兄さん、兄さんは無職で居続けるの?」
ある朝、妹が唐突に問いかけてきた.
「──ああー、勿論…働くとか…あー……、面倒だからー…」
「うわー…、出たね.兄さんの無気力系思考」
皮肉のたっぷり籠った言葉が俺の目覚めたばかりの脳に注がれる.
半分寝ている状態の俺の脳は次第に覚醒していった.
「だからー…?って言うか喋るの疲れた……もうヤダ…、出てけ──…」
「……良いのかな?良いのかなー?実は兄さんにビッグニュースがあるのになー…」
クク…と意味深な笑い声と共に言葉を放った妹はジトッと俺の顔を見つめた.
俺は確信した.
妹よ──お前、何か企んでるだろオイw
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