よん串め…

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   そして、授業が始まるまでの間…俺と、あたし寝子は、皆の祝福を受けながら、持って来ていたお菓子を机の上に出した。      俺は、スーパーで買って来た、エクレアを人数分。      そして寝子は、と言うと。     「わぁ♪寝子ちゃん…今日は、みたらし団子なんだねぇ?美味しそぉ~♪いっただっきまぁ~っす♪」      寝子の取り出した容器の中にある、みたらし団子の串を持って、それぞれが頬張る中…      俺は、違和感を覚えていた。     (…わたし寝子、聞こえるかっ!?わたし寝子っ!?)      俺は、わたし寝子に、届くかどうか判らなかったが、心の中で呟いてみる。      すると…その思いが届いたのか、わたし寝子の声が、頭の中に聞こえて来た。     『なぁにぃ~?どうかしたのぉ~?』     (今の、クラスメートの言った言葉…聞いていたかっ!?)     『え?今、何か言ってた?えっと、多分…  “わぁ♪寝子ちゃん…今日は、みたらし団子なんだねぇ~?美味しそぉ~♪いっただっきまぁ~っす♪”    …だったっけ?』      
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