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大魔導士 アクア
「あたしは…アクア。大魔導士アクア。よろしくね。」
ミカゼが思っていた以上に素直に返事がきた。
(このままの勢いで村に来てもらおう…)
「今、俺の村が大変なんです!!!ヤマクイダケが寄生していて…」
「まだあたしの話の途中だよ。」
ミカゼは再び何かぶつけられた。そしてアクアは脅す様にミカゼに言った。
「なんか、頼み事があるんならさ~…それなりのもん持ってきたんだろ~??タダって訳にはいかんよ。」
ミカゼはまた頭を押さえた。そしてアメの事を思い出した。
「…あ、そうだ、町でアメを沢山買ってきました。」
「ホント!?」
アクアは間髪も入れず聞き返した。
(本当にアメが好きなんだな…)
そう思いながら背負っていたリュックを下ろし中から大量のアメを出した。
アクアはそれを何か探すように見始めた。
「あの~…どうでしょうか?足りませんでしょうか??」
アクアは中から一つだけ棒のついたアメを取り出し、ミカゼに口を開いた。
「…棒ついてんのこれだけ??」
ミカゼは首を傾げながら生返事をした。
するとミカゼはまた何かをぶつけられた。アクアはため息をつきながら…
「あーあ。わかってないなぁ。これじゃ振れないでしょ。」
ミカゼは何を言っているのかわからなかった。
「このアメはステッキのかわりなの…わかる?魔法使いは魔法のステッキでしょ??あたしのステッキはアメ。わかった?」
(ワケのわからんチビだ…ほかの…)
考えている途中で何かをぶつけられた。もう…うめき声もあげられない。
「ワケのわからんチビだ。ほかのふたりと話をしよう…て考えただろ?今??……ほかのふたりは今はいないよ。しばらく留守にしてるんだ。」
アクアはすべてを見透かしているかのようにミカゼの考えを的中させた。ミカゼはふとある疑問があった。
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