『真・羅生門』

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とどめをさそうとした瞬間だった。声に遮られる。 「貴様、そこで何をしている!!!!」 後ろに居たのは自分よりいくらか若いであろう武士のような格好をした青年。 そちらに気を取られてる内に男がズルズルと体を引っ張って逃げた。 「ちっ……………。」 下人は苛々を押さえきれない。獲物を逃がした事ではなく、邪魔された事に。
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