『真・羅生門』

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間を詰める。そして横になぎ払う。 手応えは ない。 青年は後ろに飛び、避けていた。そして太刀を抜く。互いに踏み込めば殺すに充分な一撃を与えれるであろう距離。 青年は一歩踏み込み、唐竹割りを放つ。下人はそれを短剣で受け止め、太刀で首筋目がけて振り上げる。しかし当たらない。またも後ろに飛びのかれた。 それに反応し、下人が距離を詰めた時だった。 ずぷっ 下人は胸に違和感を感じた。
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