第一章 ~メール~

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そう言って、アキラは近くの電気屋を指差した。 「……わかった。じゃあ悪いけど、先に帰るな。」 「おう、気をつけて。」 ヨーヘイは駅の東口を出て歩きだした。 あのバレンタインの夜。 スイカから、プレゼントのついでに、おもちゃのケータイのメルアドを教えてもらった。 そのメルアドは、今持っている自分のケータイに登録している。 ヨーヘイは、急にスイカに悪い事をした気分になった。 はやる気持ちは、駆け足となって現れた。 ヨーヘイは真っすぐ自分の家に向かった。
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