第一章 ~メール~

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スイカのプチテンシのアドレスは、自分のケータイに保存してある。 まずはこれを、自分のプチテンシに登録する。 そのあと、自分のプチテンシのアドレスを作成、登録し、スイカのプチテンシと繋がる状態にする。 ………… ここまできて、ヨーヘイはふと我に帰った。 「こんなことをしても、スイカはもう……」 だが、これで永遠の愛が叶うというのなら、それが彼女の願いだというのなら、やる価値はあっただろう。 ヨーヘイは、今は亡きスイカに向けてメールを送ってみることにした。 普段通りのメールにするか、少しクサい台詞を入れるか……。 頭より先に、指が動いていた。 『ずっと大好きだよ、スイカ。』 プチテンシは絵文字が使えないようだ。 少し物足りなく感じた。 ヨーヘイはプチテンシを閉じて、窓から外を見た。 空には薄暗い雲が立ち込めていた。 アキラはもう帰っただろうか……。 視線をプチテンシに戻してみると、『送信完了』の表示を映し出していた。 送信したという事は、スイカが持っていたプチテンシに、無事にメールが送られたという事になる。
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