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ヨーヘイは考えた。
スイカのプチテンシは、今どこにあるのだろうか。
もしあるのなら、自分のプチテンシと一緒に大切にしまっておこうと思う。
『……ブーッ』
部屋に響くバイブレーションの音。
ヨーヘイは自分のケータイを取り出した。
どうせアキラからの、他愛のないメールだろう。
そう思い、ケータイを開いたが、何の着信も無かった。
『……ブーッ』
しかし、確かにバイブレーションの音は聞こえている。
ヨーヘイは、机の上のプチテンシを見た。
画面とピクチャーライトが色とりどりに輝き、時々バイブして、メールが着信した事を、必死で持ち主にアピールしていた。
ヨーヘイは、そのプチテンシのアピールが終わるまで動けないでいた。
アピールが終わり、そっと真ん中のボタンを押す。
画面には、『メールあり一件』と出ていた。
そのままメールを開く。
『登録してくれてありがとうヨーヘイ！わたしだよ。わかる？……スイカだよ！』
外はいつの間にか、雨が降り出していた。
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