【rainbow butterfly 1】

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「ねえねえ」 「・・・?」 一瞬わからなかった。 なんだ?? 「ねえねえったら!!」 ドンドン! 俺の肩を思いっきり叩きやがった。 「・・・え?」 わからねえ・・・。 俺に、触りやがった。 でもこいつは俺の目を真っ直ぐ覗き込んでくる。 「喋れないの? お兄ちゃん」 間違いない。 「オマエ。俺が見えるのか?」 「? あったりまえじゃん」 ニコッ、と笑いやがった。 ・・・でも 待て待て待てよ。 なんで見えるんだよ・・・。 おかしいだろ・・・。 だけど、 思いっきりガン見されてるし・・・。 視線を逸らそうとすると、俺の視界に入るように回りこんでくるし・・・。 「お兄ちゃん」 と、言われましても。 状況が飲み込めないまま、俺は思い切って口を開いた。
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