【rainbow butterfly 2】

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「はい」 「・・・はい・・・?」 手渡されたのは、一冊の紙の束。 というか、なんつうか・・・。 何十枚もあるA5サイズの白い紙を、その左上にでかいクリップでただ留めてあるだけのモノ。 まあとにかく、これには今月の俺の仕事に関して書いてあるわけで。 毎月、俺と同じやつらはそれぞれにこれを渡されて、また散っていく。 だから仲間といえども、月一でしか会わないし。 はぁ・・・。 なんかまた重くなってるよコレ。 汚れたモノかのように見つめてしまう。 タイトル:Bクラス  ・・・B・・・ 「溜息が多いんじゃないか?」 細めた眼が俺を貫く。 ひぃ・・・。 「めっそうもない・・・」 「ならいいが、おまえ?」 トントン、と真っ赤な長い爪を持ったこの女性が、本を指す。 「いい加減、Bは、ナイよな?」 「ですね・・・」 ははは、と愛想笑うと、この女性。冷たい眼差しです。 目でヒトを殺せそうです・・・。 「頑張ります・・・」 「ゼヒそうしろ」 コクンと頷きながら、手は俺をシッシッと追いやる。 はあ。
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