【rainbow butterfly 2】

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ほんとやだ。 なんでこんな仕事につく事になったんだ。 もっとすっきりさっぱりすると思ってたのに。 いやだぁぁぁぁああ・・・ 「おい」 「俺はおいじゃねえ」 頭を抱え込んだ俺に、おい呼ばわりするのはあいつしかいねえ。 「じゃあなんて呼べば?」 「名前なんていいだろが」 「おまえが溜息ばっかりつくから皆の士気が落ちる」 ちろ。 とそいつを見ると、やっぱりだ。 Aクラスのトップ。 「なにか用・・・?」 「べつに。用はないけどね」 ・・・はい? 睨むと、そいつはケンカをふっかけてるわけじゃない、と、 両手を頭まであげて降参ポーズをした。 「あの話は知ってる。でもキミばっかりが辛いワケじゃない・・・それだけ」 「・・・ハッ」 さよですか。 ほんとにそれだけ言うと、そいつはクルリと踵を返し、歩いて行った。 黒い短髪。 黒で統一された服を好む、 まさにこの仕事にうってつけの男。 Aクラス・・・。
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