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俺の部屋から出るとすぐに階段だ。 その階段を駆け下り、右に曲がると玄関。 玄関の扉を開けると、見慣れた幼なじみがすぐ目の前に立っている。 短髪の髪に、日焼けでこんがり焼けた肌、さわやか系の整った顔立ち。少しだけたれ目気味で優しそうに見える。 まず俺は、その小学一年生からの幼なじみ、梶原 大輝(カジワラダイキ)、通称カジを一睨みする。 とは言っても、俺の身長は172cm、カジは186cmもある。 しかも痩せ形の俺と、ガッチリした体格のカジ 睨みを効かせた所で効果はない。 カジは嫌みをたっぷり含んだ笑顔を俺に向けている。 「おはよう、春治。」 「用があんならメールして来いよ。なんで直接来たんだよ?」 俺は腕を組んでさっき以上にカジを睨む。 「メールしてもお前、どうせ寝てんじゃん?」 カジは悪いとも思ってないかのように明るい声だ。 俺はため息をついて、カジを睨むのを止め、欠伸をしながら尋ねる。 「要件は?」 するとカジは、思い出したように右手の人差し指を、顔の前あたりでピンと立てる。 「ああそうだ、早く支度しろ。面白いモノ見せてやるよ!」 「はあ?訳わかんねぇ。」 俺は欠伸交じりに答えるが、カジに急かされ、とりあえず着替える為に部屋に戻った。
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