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――翌日
「ん…んぁぁ~…」
ゲイスが背伸びをして、ベッドがら起き上がった。
まだ頭が起きていないのか、ぼーっとしたままで微動だにしない。
「え~と…今、何時?」
ベッドのわきにおいてある時計に目を移す。
「ん?」
何かを見間違ったのか、目を何度も擦って時計を見ると…
只今の時刻----9:20
学園長の所に9:00集合。
ポクポクポク
チ-------ン!
「あ、遅刻だ…」
やっと理解したゲイス。
しかし、依然として焦った様子は見られない。
「朝飯は…いらないな」
そう呟くと、学園へ行く準備を始めた。
「よし、行くか」
10分程して準備が終わったゲイス。その身には学園の制服と思われる服で覆われている。
「無魔法-転移-」
瞬間、ゲイスが無音でその場から消えていた。
†
――「サイク王国」サイク魔法学園前
馬鹿でかい城のような学園の前で一人の少年が唸っている。
「ん~…」
ゲイスは悩んでいた。
「ん~…
道がわからないな…」
いや、迷っていた。
ゲイスがウロウロしていると後ろから声が聞こえた。
???「あの~…どうされました?」
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