1907人が本棚に入れています
本棚に追加
10分後...
「…迷った…」
ゲイスはまた迷っていた。
さらに30分後...
「広すぎる
そう、この広すぎる土地が悪いんだ…」
何故か土地に八つ当たりするゲイス。
すると、聞き覚えのある声が後ろから聞こえてきた。
「あ!ゲイスさんだぁ!!」
この時のクリスは輝いて見えたという。[ゲイス談]
「すまない
寮まで連れていってくれないか?」
「あ、また迷ったんですねぇ」
「う、うるさい///」
ゲイスは本当の事を言われ、恥ずかしがっている。
(や、やばいですぅ//照れた顔かわいい////)「じゃあ、いきましょうか//」
「あぁ」
†
――サイク魔法学園[学生寮]
「ふむ…でかいな」
高層ビルのような建物を見上げているゲイス。わずかだが、驚いている。
「はい、けどもうなれました
いきましょう」
リリスの声で我に帰ったゲイスは、寮に入って行く。
「そういえば、ゲイスさんは何号室なんですか?」
「え~…っと、1005室だな」
「え!私1004号室ですよ!」
「じゃあ、隣どうしだな
改めてよろしく」
「はい!ヨロシクですぅ」(やったぁ、これで毎日会える///)
「あの魔法陣の上に立って、何階に行きたいか念じるといけますよ」
クリスの指差す先には、薄く光る緑色の魔法陣が設置されていた。
「わかった」
それだけ言うと魔法陣に乗り、姿を消した。
――1005号室
あのあとクリスと別れ、自室のキングサイズベッドの上に仰向けで倒れている。
ちなみに、部屋は5LDK。
一人暮らしにしては大きすぎるような気がするが、ゲイスは寮を見た時点でたいていのことには驚かなくなったので平然としている。
(ふぅ~…他人とあんなに話したのは久しぶりだな
魔法学園…か
明日からが楽しみだな…)
ゲイスはフッと笑うと意識を手放した。
最初のコメントを投稿しよう!