道への入口

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道への入口

-鳥は風に乗って空をどこまでも- …しかし風はいつも変わるもの。 風に向かい飛び、流されて、見晴らしの良い空にはたくさんの白羽の矢が襲い来る… 弓道とは、そんな鳥のようなものなのだ…。 気持ち良く風に乗るのは、つかの間のの出来事。 風向きは変わり、大きな木々の枝にぶざまに絡まれ、傷付き、落ちて地に弾かれる。 そんな鳥の… その私の考えは正しかったのかもしれない。 だが…それだけか? あの気持ちは、あのどこか深く奥から沸き上がる気持ちは、そんなものじゃない。あの弓道というものは極上の快感をくれる。鳥だってきっとそうだ。あの地球上で、どこよりも広い空を飛ぶのは自分を風だと感じるほど気持ち良いのではないか…?風に流されても尚… だが…私たちの弓道は私たちのものだ。
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