～七色の天使～どうせなら虹になりたい。

急死

『いや、簡単に済む話だからいいよ』

加藤は、少し笑った。

『実はさ、今月で役所辞めるよ』

『えっ！』

俺は驚きのあまり、思わず立ち止まって言った。

『驚いたか？悪いな。例の彼女と結婚するから婿養子に入るんだ』

『・・本当に結婚するのか？彼女、子供も居るんだろ？』

加藤は一年位前から、バツイチで二人子供の居る女と付き合っていた。