～七色の天使～どうせなら虹になりたい。

いつもの朝

苦労して看護師になった奈々美が、貢いでいる気がして許せなかった。

『あんな奴のどこが良かったんだ？』

俺のこの一言が原因で、その二週間後に奈々美は出て行ってしまった。

あれから三年も経つと言うのに、俺にとってはつい最近の事のように思えてならなかった。

『お茶どうぞ』

半年前から雇用対策として、バイトで来ている山本さんは若い割には落ち着いた女の子だった。

『今日はデートなんですか？』