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一度出口へ向かおうとした正が、何か思い出したように詩織の前に戻ってきた。
そしてポケットを弄り、まるで宝物を見つけた少年のように目を輝かせ、飴を取り出した。
「コレどうぞ。」
正がポケットから取り出したのはイチゴミルク味の飴だった。
なんとなく甘いものなんて食べない感じの人から思いがけず貰った飴がイチゴミルク。ギャップがおかしくなって笑ってしまった。
「イチゴミルク味は嫌いですか?」
きょとんとして詩織をみている正を見ていると、詩織はまた、笑いがこみ上げてきてしまった。
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